田植えとぬくみ

 6/22

 2014-06-22 15.02.53

 

時々参加しているエコビレッジの田んぼ、休耕田で野ばらが蔓延していたところに耕耘機が入り、水を引き畦塗り、代かきをして復活とあいなりました。

米を手植えしたのは恐らく初めてです。深いぬかるみに、普通の農作業用長靴では歩くことさえままなりませんでした。すでにアメンボが泳ぎ、カエルがのどを膨らませて鳴いていました。

さて米はその美味しさと効率の良さゆえ人間と共存することになった植物です。
日本でも古代から栽培されており、それは日本の気候の移り変わりをうまく利用する形となっています。
昔は梅雨の6月後半に田植えをし、秋涼しくなってから稲刈りをしたようで、私も小さなころそう学んだような気がします。
しかし早い時期に田植えを行うことも多くなってきています。それに伴い稲刈りも夏の暑い時期に行われていて、「もう稲刈りか?」と驚くこともあります。
栽培時期を意図的にずらすという意味、機械で刈るため台風の被害を受ける前に収穫するという意味などあるようです。また農家では兼業農家が増え、また働き手も減ったため、長い休みであり、家族が実家に戻ってくる5月の連休に田植えをすることもあるらしいです。

エコビレッジでは梅雨の降雨に併せた田植えとなりました。太陽のエネルギーが海から山へと水分を運び、後の太平洋高気圧が成長期に十分な日射をもたらします。台風が来て稲が倒れることもあるかもしれませんが、手で刈るならば問題ありません。台風がひと段落して収穫し、秋から冬にかけてしっかりゆっくり乾燥させる形になるでしょう。

温水箱の技術は自然エネルギー利用ですが、自然とかけ離れた都市生活で適用できることを考えています。
それは大切なことですが、今回の稲作のように都市生活や機械・電気とかけ離れたところで、自然の力に委ねて行われる営みにも興味があります。

それら両極端の橋渡しが出来るような技術になればいいのですが、どうすればいいのでしょう?
時折山中に赴き、育つ稲を眺めながら考えてみることにします。

 

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