バイオマスの勉強

nerd1 (1)ぬくみねっとです。

 

2016-02-26 20.12.29 (Mobile)

吉塚の中小企業振興センターで木質バイオマスについて勉強してきました。

3/2から東京ビッグサイトでバイオマス発電展なるものが開催されるので

仕事の一環として出張するのですが、その前の学びとしては非常にタイムリーで良かったです。

 

バイオマス利用、大規模なものは大体バイオマス発電事業で、どのようなバイオマス(木材)をどのように仕入れて効率よく発電を行うか、ということになりメガソーラーとそう変わらない雰囲気ですが、

今回のセミナーでは、バイオマス事業はあくまでも林業のサブビジネス(材木資源としての活用が第一)で、燃料とするため良質な資源を燃やしてしまうのは避けるべき(未利用部分、葉・枝の活用を優先する)、と基調講演でも述べられていました。

太平洋戦争の際は燃料資源が不足したため、日本の山林がかなり伐採された丸坊主になったらしいです。現在大規模に広がる杉林はその名残といえそうですが、そのような持続可能性無視の資源浪費はあってはなりません。

森林を伐採してまで造成されたメガソーラーの例もあるので、そういう事が起きてしまう可能性も否めません。事業として太陽光発電より難しいということが、その歯止めとして多少は働いてはくれるでしょうが。

今回、山梨県道志村での事例として、薪ボイラーで地域の浴場施設のお湯を温めているというものがありました。

林業未発達の地(製材としてもちいられず、パルプなどに使われる)にて、地域おこしの団体が山の地主と交渉して手作業で燃料材を集め、手作業で薪をボイラーに投入しているという、機械的とは程遠い人の手による事業です。

灯油ボイラーで沸かしていた時に比べ、薪ボイラーを利用している現在の、総コストはそれほど節約出来ているわけではないようですが、発電にかかる燃料費、人件費などは村内のものであり、村の外にお金が流れていたのを村内に留めることが出来たのは大きいと思います。

九州で多くの風力発電機を見るのですが、多くは都市の資本によるもので、唯一の収入である用地の固定資産税はたかが知れているという事例を見るたび、とても残念な思いをしていたのですが、バイオマス利用はうまくすれば地域と良好に結びつけることが出来そうです。

 

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