電力自由化!デンキを自然エネルギーに切り替えよう その2
その1 からの続きです。
さて、前回、電気を切り替える候補としました みやまスマートエネルギー さんのホームページは以下の通りです。
会場でも講演されて会社や事業の説明もいただきましたし、また3/30にみやま市役所の前にあるショールームに伺い、担当の方にも直接いろいろとお伺いいたしました。
みやまスマートエネルギーとは
この会社ですが、みやま市が55%、地元の企業が40%、地元銀行が5%出資したという民間企業です。
市の意向をうけて事業を行うので、同市の半ば公的なサービス、事業としての意味合いが大きいです。
電源としては市が中心となって設置した5Mのメガソーラー、そのほか同市や周辺から購入した自然エネルギーによる電源などが供給されます。
足りない分は今の所九州電力から購入しているとのことです。そういう意味では九州電力から完全独立、ということにはなりませんが、それでも自然エネルギーが優先して提供されることにはなるでしょう。このあたりはどんどん自然エネルギーの比率を増やしていって欲しいところです。
(追記:鹿児島県肝付町と協定を結び、再生可能エネルギーを融通するという報道がありました。肝付町には太陽光だけでなく風力、小水力などもありますので、購入分における自然エネルギーの割合は増えると思います。特に太陽光発電で賄えない夜間分も再生可能エネルギーで供給してもらえるのは嬉しいですね。)
電気の購入と販売
購入は遠く離れた福津市の我々も含め、九州電力管内から可能です。
離れていて、どうしてそこで発電した電力が買えるのか?という疑問があるかもしれませんが、
実際は九州電力が設けた電力網に対して、みやまスマートエネルギーを含めた事業者や個人が電力を供給し(電線に電気を送る)
我々が電気を購入するときは、購入時(電線から家庭に電気が流れてくる)に「九州電力」のラベルがついて販売されていたものが「みやまスマートエネルギー」というラベルに切り替わるだけで、主体である電気自体には全くこれまでとの違いはありません。
もしみやまスマートエネルギーからの電力供給が何等かの理由で停止してしまったとしても(例えば同地域の大規模な停電など)、その分は自動的に九州電力から補われるようになっており、家庭への電力供給がストップすることはありません。
逆にみやまスマートエネルギーに電力を販売する(太陽電池など)場合、地産地消ということで、みやま市及び周辺の市町(大川市、柳川市、大木町、筑後市、広川町、八女市、大牟田市
)の発電設備に限って販売申し込みを受け付けるとのことです。
電気代の実際とメリット・デメリット
メリットとしては、自然エネルギー由来の電力を自宅で使うことが出来る、ということです。
自宅に太陽光発電を設置出来ない方でも自然エネルギーを活用できるといえます。
また、みやま市の住民であれば水道料金とのセットで料金の割引がきいたり、高齢者見守りも含めた生活総合支援サービスを受けたり、ポイントで地域の物品を購入できたり、というお得なサービスもつきます。
デメリットは下に書くように、電気をあまり使わない家庭では金額的なメリットが出なかったこと、私たちはみやま市在住でないため上記のサービスが受けられないこと、あたりでしょうか。
肝心の電気代について、私の自宅の電気使用状況をもとに計算しました。
月の電力が130kWh程度、30A契約の少な目の電力しか購入しない私どもの場合は電力単価については九州電力と変わらず、若干基本料金が下がっている一方で、九州電力のような口座振替割引がないため、九州電力から購入する電気代とほぼ変わらない水準でした。
月 | 電力使用量 (kWh) |
みやまスマートエネルギー (円) |
九州電力 (円) |
1 | 138 | 3594 | 3639 |
2 | 137 | 3569 | 3614 |
3 | 129 | 3370 | 3415 |
4 | 139 | 3618 | 3664 |
5 | 101 | 3333 | 3379 |
6 | 124 | 3246 | 3291 |
7 | 147 | 3817 | 3340 |
8 | 128 | 3345 | 3391 |
9 | 126 | 3295 | 3340 |
10 | 128 | 3345 | 3391 |
11 | 108 | 3508 | 3553 |
12 | 139 | 3618 | 3664 |
計 | 41660 | 42203 |
差額は、1年間で543円で、九州電力よりは僅か高めになりますが、この程度であれば、私たちはよりよい電力を選択するためにみやまスマートエネルギーさんを選んでもよいと考えました。
電気の使用状況(我々より多くの電力を使用している など)によっては電気代の節減につながる場合もあります。詳細についてはみやまスマートエネルギーさんにご相談ください。
申し込みの手続き
電力をみやまスマートエネルギーに切り替える際、いくつかの書類に記入し、直近の九州電力の検針票(電気ご使用量のおしらせ)等を添付して郵送すれば、九州電力からの変更手続きはみやまスマートエネルギーから行ってくれるそうです。
申し込みの書類はホームページからの申し込みを行い郵送を受けるか、またはショールームで直接受け取ることが可能です。
こちらから書類送付を申し込むことが出来ます。
http://miyama-se.com/teiatsu.html
申し込みから、みやまスマートエネルギーに切り替わるまでは2~3か月かかるとのことです。
メーターは回転式でなくLCD表示のものになり、検針も無線にて自動的に行われるタイプに切り替わります。
こちらにて手続きの流れを見ることができます。
http://miyama-se.com/houhou.html
今後について
さて、まだまだ始まったばかりの電力自由化、本当はより近接した地域で行われていれば、そちらで契約することが望ましいでしょうが、そのような事業者が現れるのもまだ先になりそうなので、今回えいやっと切り替えてみようと思います。
今後書類を作成して送付し、メータが切り替わり電力供給が始まるまで動きも少ないし、もう少し先になりそうです。もし切り替わったとしても電気ですし具体的に目に見えるものではありませんが、供給が始まったら続きを掲載したいと思います。
皆さまも、この申し込み手続きはそれほど面倒なことにも思えませんし、ぜひご検討いただければと思います。
まだ決めかねている方につきましては、以下のページにて、「そのうち電力を切り替える!」という宣言されると、その声を世の中に届けることが出来るかもしれません。
http://power-shift.org/declaration/
続きはこちら http://nukumi.net/?p=3279
“電力自由化!デンキを自然エネルギーに切り替えよう その2” に対して3件のコメントがあります。