4月の野草たち(たいようの恵みでアウトドア料理! 代替企画)
さて、4月24日に予定しておりました、「たいようの恵みでアウトドア料理!」ですが、
諸事情で開催が難しく、また熊本の地震もありましたため、中止とさせていただきました。
お楽しみにされていました皆さま、誠に申訳ありません。
さて、今回は4月中にエコビレッジの野草を観察しておりましたのでご紹介したいと思います。
前回はタケノコ、ワラビなどまさに山菜!といった感じの恵みを得ることができました。
そして初夏が近づくにつれて、夏の雰囲気が、家の近くや畑、そしてエコビレッジにも表れてまいりました。
花が沢山咲いていた風景が、ここからあっという間に背が高くて歩みを邪魔する雑草の茂みになっていくのでしょう。
その直前といえる4月半ばに、いろんな草を観察することができました。
湿地の草たち。
↑ クレソン 白い花が咲き続けています。咲き終わると葉っぱや茎が固くなるということです。
今がぎりぎり食べ時なのでしょう。
↑ セリ 食べ尽きないくらいに生えているのは嬉しいところですが、やはり野生種ということで、人によっては柔らかくないという感想を持つようです。しかし、このような草を農薬を気にせずに獲って食べることが出来る場所は貴重だと思います。
↑ミゾソバ これから湿地ではこの植物が最も目立つようになるのではと思います。この種を含めてタデ科の草がエコビレッジにて多く見ることが出来ます。食べられないことはないようですが、恐らく好んで食べる人もいないのでしょう。
↑イグサ
これまで気づかなかったのですが、イグサが田んぼのへりや水路などに結構生えていました!
ご存知かと思いますが畳やゴザの材料となります。
地中からヤマアラシの針のように生えてくる植物で、細い葉っぱではありますがイネ科ではなくイグサ科の草ということです。
沼地の草たち。
↑ガマ
まるでアメリカンドッグか、串を突き刺したウインナーのような穂を出すことで印象的なガマが、人が植えたがごとく程よい間隔を空けながら生えています。最終的に背丈は2mくらいになるでしょうか。
↑マコモ
これは沼地の空いたところに昨年移植したマコモです。肥大した茎の部分をマコモダケとして食べることが出来ます。
今年は昨年より株が増えているようですが、電気柵か何かで防がないと、去年同様イノシシに食べられてしまうのでしょうね。。
道端の草たち。
↑カラムシ
道端や山裾などいろんなところで目立つカラムシ、昔は繊維をとるために育てられていたそうです。
若葉は食べることができるそうです。
↑オオバコ
花茎をのばし始めました。雑草とはいえ小さく、他の草と競合しない、人に踏み固められる道だけに見られます。他の雑草と比べて、特に目の敵にしたことはありません。
↑レンゲソウ
これは道端の溝近くなど、少し湿ったところに生えています。近くの田んぼが一面レンゲソウに覆われていますが、恐らく種をまいて育てているのでしょう。マメ科の植物で、若芽を食べることができるそうです。
↑ヤエムグラ
葉っぱも実もとげがあり服にひっつく、いわゆる「ひっつき虫」です。
↑野イチゴ
花が終わり、中心に茶色で、あまりおいしそうに見えない塊が出来ています。これが5月になると赤くてジューシーなつぶの塊に育ちます。4月末の現在でも、まだ野イチゴらしさは見えていません。今年は連休明けから本格的になるのでしょう。
野イチゴは人の手が入らない道端や斜面に多いです。人が通るところだと、どうしてもその棘が邪魔で伐採されてしまうのだと思います。
畑や草原の草たち。
↑カキドオシ
冬はもっと濃い色だったカキドオシ、茎をのばして薄い色の葉をつけ花を咲かせ、随分と雰囲気は変わっています。よりシソ科らしい雰囲気になりました。薬草用、茶用として利用できるそうです。
↑ギシギシ
もしかしたらスイバと間違えているかもしれませんが、なんにせよ近い種です。
子供のころからほうれん草に似ていると思っていましたが、同じタデ科ということで間違いではなかったようです。
ほうれん草同様シュウ酸が強いようで、食用にされる場合もあるそうですがあまり積極的に食べる気はしません。
↑ヤブタバコ
恐らくはヤブタバコだと思います。春はこのしわしわの葉っぱが柔らかく見えて、訪れる人が「これって食べられるんじゃない?」と言われることがあります。残念ながら食・不食に関する記述を見つけることが出来ませんでした。
↑ゴボウ
これは以前植えたものがそのまま残っています。京都のごぼうは複数年育てて大きくし、周りの柔らかいところだけ食べるようですが、このゴボウはどうなっていることでしょう?手を入れず育てっぱなしなのであまり期待は出来ないかもしれません。
↑クズ
4月末になると、道端から沢山にょきにょき生えてきていました。これが斜面や広場を覆いつくして結構な邪魔者となります。
しかしその若芽の部分を摘んで天ぷらに出来るとのことで、今回初めて食べてみました。
癖もなく食べることができたのですが、山菜らしい苦みやうま味にはちょっと乏しかったように思います。
なるほど、山菜と言われる食べ物は、何等かのインパクト(タケノコのえぐみ、ワラビの苦み、タラの芽の旨みなど)が無ければいけないようです。
でも多少でも繁茂防止になるのならば、積極的に摘んでいきたいところです。
山裾の草たち。
↑シャク
セリ科で、ニンジンの葉に似たシャクが白い花をさかせています。シャクは一度覚えてしまえば簡単に見分けがつきます。うちの畑にも結構生えていました。いざ食糧に困ったときは天ぷらにして積極的に食べていきたいです。
↑ワサビ これは以前住まわれていた方が植えたワサビのようです。山裾の湿った場所にごく僅かに残っているだけですし、放っておいて繁茂する環境でもないですし、観葉植物として楽しんでいきたいと思います。
今回も、その月ごとの野草の姿を学ぶことができました。
やはり屋外活動は楽しいですね!
それでは、今度はイベントとしてご一緒できればと思います。