海水から塩を作りました!
7/24 たいようの恵みでアウトドア料理!を開催しましたが、
その一方で、昨日福津市の白石浜で汲んできた海水で塩づくりも行っていました。
7/23
最近大学を卒業した若きF君が手伝ってくれるということで、水タンクをたくさん持って白石浜にやってきました。
白石浜は知る人ぞ知るといった感じの海水浴場で、宮司浜や津屋崎海水浴場ほどアクセスは良くないのですが海は比較にならないほど綺麗です。
泳いでいる人もそれほど多くはありません。
ということでF君にロープを結わえたタンクを持って背の着くぎりぎりまで沖に行ってもらい、海水を汲みました。
汲んだらロープで岸まで引っ張ります。
多少でも綺麗な水を汲みたいという気持ちです。
そしてやはり、夏ですし一度は海に浸かりたい気持ちもありました。
冷たくて気持ちいい!
併せて100リットルほど、結構な量になりました。
泳ぎ足りないのを我慢して、早い昼飯の後海水をエコビレッジに運びました。
イノシシ除けの竹囲いのあるところの雑草を刈り
浅いプール状に土を掘って土手をつくり、そこにブルーシートを張りました。
そしてここに塩水を注ぎます。
約5平方メートルのプールを作り、恐らく平均2cm程度に塩水を張りました。
まあ時間がなくて効果は薄いかもしれませんが、多少天日濃縮をこれで行います。
用意が出来たのが14:00くらい。
7/24
翌日9時半くらい。
ソーラークッカー 九州の第一人者沖さんが、お時間なくて少しの時間ですが精力的に手伝ってくれました。
プールの端を挙げて水を寄せて、濾しながらくみ上げます。
時間がなかったので、濃縮できたとしても元の10%減程度でしょうか。
エコビレッジで一番大きな鍋に注ぎます。 15リットル程度入ったでしょうか。
流しそうめんをしたり、温泉卵を作ったりとアウトドアクッキングを楽しみつつ、傍らでどんどん薪をくべます。
いつもの調理では怒られるような大火力です。底から白い沸騰が少し見えます。普通に水を沸かし沸騰した時のような大きなあぶくは起きないようです。
順調に蒸発が進み、4時間経ったころ表面に白いつぶつぶがわいてきました。これは硫酸カルシウム(石膏)で、これを残すと味を損なうということなので、ある程度析出したところで濾しました。
さらに煮詰めていくと、さっきの硫酸カルシウムとは雰囲気の違う粒が浮き、30分ほどで大きな結晶として固まり始めました。これが塩だと思います。
さらに13分ほど煮詰めて白い結晶が多くなり、若干白以外の析出が出てきそうに見えたので火から下し濾しました。
まごうことなき塩です!まだ水分を含んでいるので後に天日で干して乾燥させます。
結構な量がとれました。
スイカにかけて食べましたら、確かにスイカの味が引き立ちました。
濾した液ですが、塩も結構残っているようです。
逆に言うと塩以外の成分が析出する前に作業終了出来たということで、今回の塩は塩化ナトリウムの純度が結構高いように思われます。
にがりの主な成分の塩化マグネシウムは苦いようですが、この液にはしょっぱさも強いです。
仕上げの時にどの程度まで煮詰めるかにより、塩の出来、にがりの出来も違ってくるでしょう。
素人5名で作った塩ですが、なんとかそれっぽい形になりました!
時間をかけて作り、形となって仕上がるのは感動がありますね。皆口々に楽しかった、という感想でした。
まだ沢山海水が残っていますし、空いた時間で作っていきたいと思います。
皆さんも機会あればぜひ挑戦してください!