温水箱と結露
温水箱は外に設置するものなので、雨水や露とまったく無縁というわけではありません。
温水箱を使い始めた当初は、お湯が出来るに従って水滴が温水箱の内側について加熱を邪魔してしまうことがあるのじゃないか?と思っていました。
紙製の集光ソーラークッカーでは黒い鍋でうずらの卵やとうもろこし・えだまめを茹でるとき、鍋ごと透明の袋に包みます。これによって保温でき加熱能力が高まるのですが、一方で袋の内側に水滴がつきます。この水滴は加熱の邪魔になっていることでしょう。
そして温水箱。これまで使用していて内側が曇ることはなかったと思います。いくつか理由が考えられます。
・加熱がゆっくりで、急激に温水箱内の水蒸気量が高まることはない
・反射パネルを用いてないので、やかんが極端に高温になることがない
・いまのところ水温が最高でも80度なので、あまり水蒸気が出ない
・水蒸気が出たとしても、蓋まわりに微妙に空いた隙間からゆっくり逃げている
・お湯の温度が高くなっている頃は温水箱の箱自体もそれなりに加熱している
湯気が出るくらいに加熱するというのはそれはそれで嬉しいでしょうけどね。
さて、2月中旬の朝、外気温は一桁で涼しかったのですが晴れていました。
8時半頃にやかんをセットしようとすると温水箱の外側にうっすらと水滴がついていました。これは温水箱の内側の空気や温水箱自体の温度が低かったために付いた水滴でしょう。
もとより温水箱も熱容量が高いものでもないし、水滴もうっすらとしたものです。放っておいてもそのうち消えますし、もちろん簡単に拭けばいいことではあります。
上の写真では側面は透明で、上とベランダ外側に水滴が付いています。これは空に相対して熱が逃げやすい方向に選択して水滴が付くということではないでしょうか。
これはこれで放っておくと、側面から光が入りつつも、朝まだ涼しいうちに外に熱が逃げるのを防いでくれる可能性がある。。。のかな?または逆に気化熱でアクリルが冷えてしまうのでしょうか?
特に実用上支障にはならない、というのが実感です。
もし結露を防止するならば、アクリルに使える親水性または撥水性のコーティング材をスプレーするなどの方法がとれると思います。これらが有効かはわかりませんが、そのスプレーでアクリルの光透過性に影響があるといけないので、ひとまずは使わない方向でいきたいと思います。
温水箱には雨もあたります。時期によっては花粉や黄砂も付いているようです。これについては以降にふれてみたいと思います。