温水箱の素材 アクリルについて
屋外で使用できる透明素材の代表的なものとして、アクリル、ポリカーボネート、ガラスがありますが
温水箱については、現在の所アクリルを採用しています。
その理由としては、
・アクリルは適度な強度と美しさを兼ねていて、店舗の展示ケースなどに使われている
・ガラスよりは割れにくく、また割れた時にも粉々にならない
・ガラスより軽量のため取扱いに優れる
・屋外での連続使用に耐えうる
・ポリカーボネートより経年劣化が少ない
・透明度がガラス・ポリカーボネートに比べて同等かより高い
などがあります。
欠点としては、
・細かい傷が付きやすい
・ポリカーボネートに比べると割れやすい
・高温では変形するおそれがある
があります。
ポリカーボネートは頑丈で割れにくく屋外品として多く使われているのですが、アクリルに比較すると紫外線による劣化が大きく変色を起こすそうです。
透明度を失うと加熱能力が低下しますので、アクリルがより適した選択肢と思われます。
ガラスについては、高所から落下した際の危険性がより高いので候補から除外しています。
このアクリルですが、傷がつきやすい素材で、ホームセンターで未加工の板を購入する場合でも、出来る限り表面の保護シートをつけたままで加工する必要があります。
(普通に持ち運びする分には特に傷つくことはありません)
写真は一番最初に作った25cm角アクリル箱による温水箱ですが(クリック拡大可能)、ちょうど注ぎ口辺りに白い型が着いたり、写真で取っ手あたりに白い筋があったりするのは写真のやかんの注ぎ口が引っかかったためです。またこれらより右下にもまとまった筋が見えるのは別のやかんによるものです。
25cm角のアクリル箱はかなり小さくて、気をつけていても注ぎ口がぶつかってしまうことがありました。最近のものは幅28~30cmにして、取り扱いも楽にしているのでこのようにぶつかることはほとんど無くなっていますが、気を抜くとぶつけてしまうかもしれません。
実用上問題ない程度の傷ですし、透明で薄いシールを予め貼っておいて保護しておくのも手かと思います。
この傷のつきやすさがあるため、汚れや水滴が付着した際の清掃の時には、出来る限りアクリル表面に力をかけずに、乾燥していたらやさしく払い、ぬれていたり落ちにくい汚れであってもごしごし擦らずにぬぐうと良いでしょう。
アルコールとも愛称が良くないようですので、ウェットティッシュを使う場合でもノンアルコール品が良いかと思います。