みんなで作った米の脱穀を楽しむ
今回は手光えこびれっじでの活動について。
11/4
手光の山で刈り取った稲を干している間、雨が続いたり台風が来たりと心配もあったのですが、
どうやら乾燥も出来たようなので次の工程です!
足踏み脱穀機を外に持ち出て脱穀を始めました。
調子よくペダルを踏めば引っ掛け金具のついたドラムは勢いよく回り、そこに稲束を差し込むと
籾だけが金具に引っかかって機械の前方に飛ばされて、茎の部分と分離することが出来ます。
手際よく脱穀が出来るようになると、どんどん楽しくなります。
交代しながら作業していたのですが。。。。
ほどなく小雨が降り始め、そのうちブルーシートに水が少し貯まるくらいの雨量になりまして
ただちに屋内に避難しました。
ほんとは外での作業が楽しいんですけどねえ。
ということで屋内で仕切り直し。今回は前年の2~3倍なので黙々と作業を続けていると、
近くのWさんが足踏み脱穀の音を聞きつけて立ち寄られました。
自分の田んぼを農業機械を使いながら営んでいるWさんですが、どうやら足踏み脱穀は数十年ぶりのようで、
足踏み脱穀の作業のお手伝いを申し出ていただきました。
Wさんは人一倍作業を楽しみながら、そして遠い若い頃の記憶を思い出して懐かしみながら、
足踏み脱穀機を勢いよく踏み、最後の1杷まで脱穀を仕上げていただきました。
そして、籾を手際よくふるい、残った稲わらを束ねる、など、経験者ならではの作業を見せていただいて
とても参考になりました。
ということで大き目のガラ袋3袋ほど出来ました。
11/5
天気は上々で良い作業びよりになりました。
脱穀した米にはまだゴミや稲の葉っぱ・茎・出来の悪い籾が混ざっているので唐箕(とうみ)で
選別します。
年に1回しか使わないので思い出しながらの作業です。
唐箕は資料館に展示してあってもおかしくないようなクラシックなもので、
恐らく戦前戦後あたりに兵庫県で製造されたらしいものが
流れ流れてこの福岡まで至ったようです。
我々のような素人ばっかりが使って申し訳ない感もありますね。。
慣れれば十分に実用的な選別が出来ます。
選別後は2/3くらいに減った感がありますね。
そうやって籾が出来ました。1俵はいかなかったかなあ。
前日にWさんに保存のことを相談したら、使っていない貯蔵器をお借りすることができました。
10俵くらい入るとのことで、今回精米した分はこの底にちょっと入るくらいだと思いますが、
ひとまずネズミや虫にやられない貯蔵が出来たのは有難いですね。
あとは食べる際に籾摺精米機にかければ美味しい米になります。
今年は食べ甲斐のある量になりました。イベントでも使いきれない量だし、
若干は出荷すると思います。袋詰めして商品の形になるのも楽しみですね。