温水箱と汚れ
さて、温水箱にかかわらず屋外に置いたものには必ずといってよいほど汚れが付着するのですが、どんな汚れがあるかを一度まとめてみましょう。
※写真はイメージです。
・砂塵
土ぼこりが起きて舞い付着する場合ですね。近くで土木工事があったり、学校のグラウンドのような舗装も雑草もない土砂の広場があったりすると起きやすいと思われますが、そうでなくとも強風によってざらざらしたものが飛んで付着していることはあるでしょう。土の種類にもよりますがミネラル分があるでしょうから、濡れれば水垢のもとになりかねません。
・黄砂
4ミクロン程度の土壌や鉱物の粒子で、中国などアジア大陸の内陸部にある砂漠から巻き上げられて偏西風に乗って日本に飛来します。
飛来が多い時期は2~4月です。車のガラスが洗っても洗ってもいつの間にか汚れているという経験が皆さんにもあるのではないでしょうか。
・PM2・5
人間生活(暖房・産業活動)や黄砂、砂塵、粉塵などで生じる、サイズが2.5ミクロン以下のものをいいます。粒が細かいので特に健康に悪影響を与えるということです。
・スギ花粉
花粉にはいろいろありますが代表的なものとして挙げてみます。
サイズは30~40マイクロメートルで、濃い色のものに付着していると粉状で黄色いことがわかりやすいです。
南になるほど早く花粉シーズンが始まります。九州だと2月頃、北海道だと4月頃に始まり約2か月ほど飛散が続くようです。
大量にまた長期間体に取り込むことによってアレルギー状態になり花粉症を発してしまいます。
・火山灰
火山口から噴出されて、風により飛散します。2mm以下のものを火山灰というのですが、遠くまで飛散するものは数ミクロン程度サイズのものです。
日本では桜島の噴火による火山灰が有名です。
・排気ガス
車の排気ガスにはさまざまな物質が含まれているのですが、壁の汚れなどをもたらすものとしてはカーボン、未燃燃料、エンジンオイルが考えられます。大きな道路沿いの家の壁などではこれらで黒く汚れることが多いと思います。
————————————————————————-
温水箱は透明なので付着が比較的わかりやすいです。表面はなだらかである程度の汚れは雨水に流されていきますが、雨に打たれないとじわじわと汚れで曇った感じになっていきます。
それでも温水箱の表面には水が溜まるところはないので、汚くて取れない黒ずみが出来るところまではいかないでしょう。住宅の雨除け部などに使う透明波板の谷など、水と汚れが滞留しやすいところはどんどん黒ずんで汚れていきます。
表面にたまりにくくする方法は、水の流れが良いなだらかな形状にしたり、出来るだけ上側を向いた面を作らない、などいくつかあると思います。
経験的には、特に黄砂・花粉で汚れる時期でも1週間に1~2回程度拭けば十分なのではと考えます。
水垢も取れないほどのものはありませんでした。これは温水箱自体透明でが高温にはならないため水垢が固着しない、ということでしょう。
ここで注意しないといけないことがあります。
「アクリルは傷がつきやすい材料である」
拭くときもごしごしこすらないことが重要です。
このアクリルの特徴については改めて書いてみます。