温水箱を作った経緯2(そして箱にたどり着いたの巻)
竹で作った温水器は残念な結果に終わったのですが、 それから随分経った2012年の夏。 個人的なイベントや仕事でてんてこ舞いだったのが少し落ち着いてきたので、それまで手付かずでフラストレーションになっていたベランダ温水にもう一度挑戦してみたいという衝動にかられました。 ダンボールのパネル式ソーラークッカーを使う際は、鍋などは透明の袋で覆っていました。これをするとしないとでは温まり方がかなり異なります。 「何かで覆って熱を逃がさない、というのが結構重要なのではないか?」 という考えに至りました。 そこで簡単な実験方法を考えました。普通のやかんを透明なケースなどに収めれば熱が多少は逃げなくなるし、あとは回りに反射板でもつければ加熱能力が高くなるのではないか、という感じです。 ということで出来たのがこれです。アクリルで出来た四角い箱がネット販売されていました。商品ディスプレイだったり、趣味の品などに被せて飾っておくためのもののようです。 1面がおあつらえ向きに開いていたので、ここにやかんの出し入れが出来るアクリル板のフタを取付けました。 ベランダに据えるための台は、ホームセンターでアイリスオーヤマの屋内用木製棚を買ってきて、 (ウッディラックスリム WOR-120S) ベランダ手すりの高さに合わせて足を切り、耐候性の高い屋外用塗料を塗りました。 この台にまずガスオーブンのアルミカバーを折り曲げて作った反射板を置き、その中にアクリルボックスを載せました。 これらはねじ締めでしっかり固定しました(ここ重要!置いただけではあっさり飛びます)。 やかんにはどんなものがいいだろう?さんざん考えましたが、カスタムで作れるわけもなく、ひとまずネットで目についたものをエイヤっと購入しました。 パール金属の2.7リットル ほうろうケトル ブラウン色です。黒いケトルが欲しかったのですが、廉価で使えそうなものはこれしかありませんでした。熱が逃げるのを防ぐため、口にはホームセンターで買ったコルクを削って詰めました。 これで準備OKです。 早朝、やかんに水道水を入れてアクリルボックスにセットし、仕事の合間に時々見に行ってやかんの外が熱くなったかな?と思ったら水温を計ってみました。 結果ですが、確かに若干熱は集まったようです。でも「これはすごい」とうなるほどでなく、何に使うか困る程度のぬるい感じだったと思います。 天気も梅雨に入る頃でそれほど良い時期でなかったためかもしれません。 そしてしばらく「いまいちだなあ」と思いながら使っていたのですが、なにしろ反射板が急造で、手で折り曲げただけのものです。強い風がくるとバタバタとはためく音がします。昼はともかく夜には結構その音が目立ち、近くの方に迷惑をかけてもいけないので結局反射板は撤去してしまいました。