温水箱を作った経緯8(春から秋へ)
ということで、データを自動的に細かく作れるようになったので、本格的に研究開始とあいなりました。
しかし、ここに大きなジレンマがあります。
「お昼に、もう結構温まっているしお湯を使いたい!でもデータも取りたい!」
とても良い天気の日に、いつのまにかお湯が使われているということが結構ありました。
まあ、それだけ役にたったという証拠でしょう。
逆に、しっかり温度が高くなったのに夜7時まで測定を継続していたら、結果20度くらいは最高温度より下がっていた、ということも何度かありました。
出来ることなら、研究用とふだん使いように分けたいところですが、ベランダスペースは布団干し、洗濯もの干し、あとベランダガーデニングとの場所争いの場なので、思うに任せません。
ともあれ運用しながらデータをとっていきました。忙しくて測定データを回収できていなかったり、などいろんなこともありましたが、13年5月頭から初めて14年の1月にいたります。その間電池の交換の必要がなかったので、最近の省電力技術のすごさを感じるばかりです。
さて、使ってみた結果どうだったか、といえば、存分に楽しめた、といえるでしょう。
晴れの日が楽しみになりましたし、お湯が得られると、何か裏山で山菜を採ることが出来たときのようなしめしめ感があります。
・・・これでは伝わりにくそうですね。折角データを取ったのだから、研究っぽくグラフでも描いてみましょう。
各月のデータで、特に高温になっているものを並べてみますと、
・5/8 63.4度
・6/7 64.1度
・7/19 69.7度
・8/20 79.0度
・9/19 77.3度
・10/13 74.8度
・11/5 55.6度
※あくまでも各時期に得られた良い結果のみ並べています。
11月中盤になってから熱量がぐんと下がってきたので、一旦装置を台より降ろして他のことをやっていました。
ここまでのデータをグラフにしてみると
気温が高い8月から9月の結果はかなり良いですね。最高データとしては丁度80度まで
達していました。
5月~7月も、60度超ですから+40度程度には加熱できています。恐らくは太陽高度が要因で最高温が伸び悩んでいたのだと思われます。このあたりもおいおい考えてみましょう。
そして11月になると一気に温度が下がっています。この時期は曇りが多く、数値の日も快晴ではなかったかもしれませんが、全体的に加熱温度が低くなっていったことは確かです。
この分だと冬はまったく使えないのでは、と思われるかもしれませんが、別の形の温水器だったものの、2014年1月20日の快晴日に、8時の水温12度より暖めて、15時頃には62度に達していました。つまり+50度を真冬に達成したのです。
冬の快晴は1週間に1度もあれば良いくらいですが、それでも条件がよければお湯を作って楽しめそうです。