ぬくみ実験(2)背面の反射板の効果

さて、時間は5月中旬に遡って、最初の実験です。

本当はこの前日にも測定したのですが、ホースで畑の井戸水をくんだため、数度の温度差が出てしまいました。

そこで、この実験以降は、家で水道水を汲んで畑に持ってきています。

2014-05-08_x

変えた条件
左側:背面板が平面
右側:M字の形にまげて、やかん側をC型に囲むように取り付けている
右側は、光がやかん背面に効率的に当たらないか、という試行です。

それぞれ穴が開いているのが見えますが、これはベランダに取り付けた時に温度シールが見えるように開けております。

両方ともぬくみB2型で、南側に向けています。
底には、温水箱の下(外側)にアルミ箔を敷いて光を反射させています。
本当は底にもアルミ板を用意していたのですが、寸法が少し大きくて入らなかったので急きょアルミ箔を敷きました。

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結果ですが、あまり両者に大きな違いは出ませんでした。
C型のほうが13時頃の加熱はよさそうですが、17時頃には逆に冷えやすいようにも見えます。
パラボラ型のソーラークッカーも夜には逆に良く冷やす方向に働くので、それと同じ事が起きているのかもしれません(と、この時は思いました)
とはいえ差はごくわずかで、加工手間の割に効果はあまりなさそうです。

hatake140510 

翌日にも同じ測定を行って、また家のベランダのぬくみB型と比較したものです。
ぬくみB型は背面、底面はアクリルミラーになっています。
畑の結果は、昨日と同じくほとんど両者の違いはありませんでした。
昨日出たような反射板の違いによる差も見られなかったので、どういう原理かはわかりませんが、今回の形状差では大きな違いが出ない、ということが出来ます。

また、ベランダとの比較は、ベランダ側が真南でなく西側37°を向いていること、光が11時頃から当たり始めることから、大きな温度推移の差が出ています。最高温になる時間も1時間以上の開きがあります。
畑のほうが遮蔽物が少ないはずなのに、ベランダ側のほうが最高温が高くなっています。
このあたりはなかなかに興味深いです。夕食用に夕方5時頃にお湯を採るならば、あえて西側を向けると良いのかもしれません。

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そしてさらに翌日、青線は平面の背面板を付け、橙線は背面板を外しています。
温水箱の下(外側)にはアルミ箔を敷いています。

結果、加熱しだして8:00~10:00までは差がないものの、以降は背面板があるほうがより高い温度になっています。1.4℃ほどの差ですが、反射板が有ることは温水箱の温度を高める効果は確実にありそうです。
8:00~10:00にあまり違いがないのは、太陽光が差し込む方向が東側なので、太陽光が反射板に跳ね返ってやかんに当たることがない、ということでしょう。

 

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