ぬくみ実験(10)温水箱種類による違い
これまでいくつかの種類の温水箱を作ってきたので、その種類による能力の違いがあるかを調べてきました。まだ十分とはいえませんが少しだけ報告いたします。
上のぬくみB型はこの外観のものとして最初に作りました。底と扉が鏡面のアクリルになっています。扉は上側から開きます。
上のぬくみB2型は、B型に水が浸入してたまりやすいことを回避するために扉を横開きにするなど工夫しています。またB型が大きすぎるように思われたため幅と奥行を短くしていて、1割前後は容積が減っています。
これを自宅で比較します。ぬくみB2型の底面と背面にはアルミ板の反射板を取り付けています。
反射板の違い、容積の違いなどありますが、極端な違いはないといえます。
さて、さらに形状が違う温水箱ならばどうでしょう。
モニタ品のぬくみちゃんが出来上がってきたので比較しました。
上のぬくみA2型は、最初のぬくみA型の扉を横開きにしたものです。
B型、B2型に比べて、方位方向にRを付けていて、太陽の方位が変わることによる損失を減らすことを考えたデザインになっています。
今回は背面、底面両方に反射板を付けずにB2型、A2型の比較を行いました。
結果、ぬくみB2もA2も、ほとんど結果は変わりませんでした。反射板を取り付けていない条件では、大きな水温の差は現れないと言えそうです。
まだ実験不足とは思いますが、今回の結果からは、アクリル部分の形状が極端な温度差を生じる要因になっていないように思われます。
以前の実験では、手作りのぬくみD型の場合はB型に比べ最終的な温度が3度ほど少し低くなりました。
http://nukumi.net/?p=1014
D型の形状自体の影響が低いのならば、D型にハウス補修用透明テープを張っていた分のロスがあったため温度がはっきりと低くなったのかもしれません。
今後は、反射板を取り付けた状態でB2とA2に違いが出るか、その他補完するデータをとってみたいと思います。