温水箱と竹炭をどう水に生かすか

さて、前回の投稿で、温水箱や竹炭が残留塩素抜きに効果を発揮することがわかりました。
(水道水の消毒に使われている塩素系消毒剤に「次亜塩素酸ナトリウム」と「次亜塩素酸カルシウム」があり後者はカルキと呼ばれます。これら、水道水に残っている塩素系消毒剤を残留塩素といいます)

本当は、その塩素抜きで水の味がどう変わるかの味見もやっていきたいのですが、それは今後お茶や湯冷ましで試してみたいと思います。

【温水箱の能力】
温水箱は水をゆっくり温めます。湯沸かしのように性急ではありません。
ほうろうやかんを使う限りは、お湯に特別なミネラルを付け加えることはありません。
熱が加わることで残留塩素が抜けやすくなり、やかんの密閉状態に応じて抜ける具合は異なるようです。実験では朝から夕方までで1.0ppm程度から0.05ppm程度の量に減らせました。
温水箱の換気を良くすればより抜けるかもしれませんが、温度とのトレードオフになるでしょう。
水道水関連の記事で悪玉としてよく目にするものにトリハロメタンがあります。これは特定の構造を持つ化合物の総称で、発がん性を持つようです。
水道水内の残留塩素をもとに合成され、水道水をコンロで温めて沸点に到達した後5分はその量が増えるらしく、さらに加熱し10分以上経つとこんどはその量が少なくなるということで、水道水は沸騰後10分以上そのまま沸騰させることを推奨する記事がありますが、燃料と時間がもったいないような気がしますね。

残留塩素は30℃を超えると揮発しやすくなるようです。またトリハロメタンはは比較的低い沸点を持ちます。トリハロメタンの一種であるクロロホルムでは61.2℃です。
それであれば、30℃超えの比較的低温で残留塩素を抜き、一部それがトリハロメタンに変わったとしても60℃超えで同様に水から抜くということができそうです。
コンロで沸騰させるよりも安全に低コストに残留塩素を抜けるというのは大きなメリットではないでしょうか。
温水箱

【竹炭の能力】
炭は脱臭剤やろ過装置につかわれるくらい優れた浄化機能を有しています。炭は多孔質で塩素や匂いのもととなる成分を吸着するとのことです。その炭のなかでも竹炭はすぐれた多孔質面積を持ちます。
竹炭自体がこれらの物質を取り込むことになりますので、使い続けるとどんどん効果が薄れていくでしょう。そのため、何度か使う場合は洗って天日干しをしてこれらの物質を抜く必要があるとのことです。

また、水に竹炭を浸しておくと、竹炭からカリウムなどのミネラル分が溶け出すということです。これは同じ竹炭から何度でも出るものではないらしく、ある程度使用したら、砕いて畑にまくなどして、新たな竹炭を使うというのでも良いでしょう。
takesumi

【残留塩素を効果的に減らす】
残留塩素は雑菌などの繁殖を抑える効果を持ちます。なので、用途によっては単に抜けばベストともいえないのではと思います。

・料理に使うなら温水箱のお湯を再加熱するので、温水箱での抜け具合に係らず最終的には塩素が抜けると思われます。温水箱の使用、未使用に関わらず腐らないようご注意ください。

・温めた水をすぐに利用するならば塩素をしっかり抜いても構いませんが、その後保存が利かないことを考えておかねばなりません。作ったらその日に使うのを徹底すると良いでしょう。

・足湯に使う時は残留塩素が抜けているほうが肌にはやさしそうですね。でも水に溶けている状態での塩素はシャワーに比べるとそれほど悪さをしないという説があります。
風呂
・シャワーに使うならしっかり抜けているほうがよさそうです。シャワーノズルから噴射されると肺経由で摂取してしまう危険性が高まるという説があります。確かにシャワーの時、一段と塩素の匂いを強く感じるように思います。
温水箱で作れる量ではシャワーに足りなさそうですが、ベランダにやかんをずらっと並べれば出来ないことでは・・・ないでしょう。

・先の実験からして、あえて塩素を半分くらい残すならば、温水箱のやかんの注ぎ口にラップをかけておけばよさそうです。水に1ppm塩素が入っている状態はその臭いが気になりますが、半分くらい抜けると臭いが気にならなくなるようです。

・水出し麦茶を作るときに温水箱で塩素を抜いた水を使えば塩素の臭さがなく味が改善されるかもしれません。但し容器はしっかり洗い、また30~40℃台の水温を速やかに脱するように冷やして細菌の繁殖を防ぎましょう(温水箱の場合に限りませんが)。また作ったら早めに飲んでしまうことが推奨されます。

・農家は水道水で野菜を洗うことを敬遠すると聞きます。塩素で野菜を痛めないためです。それなら自宅でサラダを作るときなど野菜を洗うときに、残留塩素を減らした水やお湯で洗うというのは効果的ではないでしょうか。サラダが時折妙に苦い要因に、水道水で洗ったから、ということも若干あるのかもしれません。これもそのうち確かめてみたいです。
野菜の50℃洗いによって野菜の鮮度を保ち、よりおいしくするという方法があるらしいですが、この用途にも温水箱の湯をうまく活用できるのではと思います。
yasai
・竹炭はかなり残留塩素を抜く能力が高いです。浄化だけなら特段温水箱と組み合わせることなく竹炭だけでも十分に思えますが、あわせ技だとより早めに残留塩素抜きが出来るかもしれません。また同じ効果をより少なめの竹炭で実現できるでしょう
竹炭から水に溶けだしたミネラル分が炊飯時に米をよりやわらかく甘くするという研究結果があります。
温水箱+竹炭によるお湯で米を炊いてみるとさらに美味しくなる可能性があるのではないでしょうか?これは今後是非試してみたいと思っています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)